商売繁盛ビジネス心理学 講演依頼講師依頼とコンサルティング・コーチングで人気の酒井とし夫

こんにちは、酒井とし夫です。講演家、作家、コンサルタント、コーチングコーチとして年間100本以上の依頼を受けて日本全国の商工会議所、商工会、商工会連合会、中小企業家同友会、経済団体、企業、行政団体を周って講演、研修、セミナー、コンサルティング・コーチングを行っています。

流暢な話し手

◆流暢な話し手 最近、ある人がこう言った。 「もっとたくさん話せるようになって、 コミュニケーションを上手にとれるようになりたい。」 うん、うん、分かる、分かるねえ。その気持ち。 しかし、たぶん、残念ながら「もっと話せる」ようになっても コミュニケーションの達人にはなれないと思う。 「コミュニケーションの上手な人」ってどういう人だろう? 流暢(りゅうちょう)に話ができる人? 面白い話ができる人? いろんな話題を持っている人? そう。これらのことも「コミュニケーションの上手な人」には当てはまる かもしれない。私もずっとそう思っていました。 でも、NLP心理学を学び始めてから考え方が変わりました。 NLPを学んでいる時に最初に教えていただいた言葉がコレ。  ↓  ↓ 「コミュニケーションの意味はその反応にある。」 つまり、コミュニケーションは何を伝えるかではなく、 相手がどういう反応をしたかの方が大切だということ。 例えば、仕事でミスをして落ち込んでいるスタッフに「流暢に 面白い話」を延々として、そのスタッフは「必要な行動や態度」を 手に入れることができるだろうか? もしかしたら、「流暢に面白い話」をするよりも、相手の話を 親身になって聴き、最後の最後に 「それは大変だったね。あなたの落ち込む気持ちはよく分かる気がする。 じゃあ、次からはどういう心構えで仕事をすればいいだろうか? あなたが尊敬する先輩ならその時にどんな行動をしただろうか?」 とひと言だけ質問を投げかけて相手が明日からの仕事に対する 心構えをあらためて、他のやり方に気がつき、一転して表情が 晴れやかになったとしたら、そのコミュニケーションは 成功したと言えないだろうか? 「コミュニケーションの意味はその反応にある。」 あなたは今までに問題に直面した時や苦境に陥った時、あるいは 何かを目指している時に、べらべらといろいろな話を面白おかしく 流暢に話す人とコミュニケーションを取りながら、問題解決の糸口に 気づき、目標に向かう光が見えたことがどれほどあるだろう? あなたが長年にわたり付き合いを続けている人の中に、いつも自分の ことばかりを話している人はいるだろうか。そんな人をあなたは 心から尊敬しているだろうか? TVや雑誌、ネットで仕入れた様々なネタを延々と流暢に話す人と ずっと一緒にいたいと思ったことがあるだろうか。 翌日、その人の話をどれくらい覚えているだろうか? 一年後にその人の言葉は心に残っているだろうか。 はたして、「もっとたくさん話せる」ようになることは「コミュニ ケーションを上手にとれる」こととそれほど相関関係が高いのだろうか。 それよりも自分の話を親身になって聴いてくれて、痛みや苦しみや 喜びを一緒に共感してくれて、言葉は少ないけれど心に残る言葉を ポロっと出してくれる、そんな人との会話の中で勇気や元気ややる気が 出てきて、次への行動につながったことはないだろうか? そういうコミュニケーションをとってくれる相手こそがコミュニケーションの 達人なのではなだろうか?違うだろうか? 最近、講演先でも仕事の打ち合わせでも自分が話す割合は全体の 3割ぐらいで。ほとんどの場合、相手の方が話す割合が多い。 そして、そのことを意識するようになってからとても相手から 信頼されて好かれているのがよく分かる。そして、その相手からの 反応は私が手に入れたいと思っているものでもある。 そして、それは私が流暢に話ができて、面白い話ができて、いろんな 話題を持っているからではない。むしろ、逆だ。 でも、それでいいのだ。 だって、コミュニケーションの意味はその反応にあるのだから。 ☆フェイスブックページでしか読めない人間関係改善、交渉、プレゼン、ビジネス心理学スキル好評公開中。