理性／酒井とし夫のビジネス心理マーケティング
ＴＶでスーパーのタイムセールスの風景が放送されていた。
「はい！！これから１０分間タイムセールス！！
玉ネギが○○円だ～っ！！」
すると店内にいたお客さんがわ～っ！！っと野菜売り場に押し寄せる。
あっという間に玉ネギが売れ切れる。
一人でカゴいっぱいに玉ネギを抱えている人がいる。
その様子を見て
「お～！！そんなに玉ネギが好きなのかあ？？
これは心理学的にスゲー光景だ」
と思う。
人には理性がある。
だから普段はその理性で物事を判断しようとする。
「家族４人でこんなに玉ネギは食わないよね。
しかもウチの子は野菜が嫌いだし。
たくさん買っても傷んで捨てることも多いもんね。」
だから、必要な分だけ買う。
しかし、
「はい！！５時までタイムセールス！！玉ネギが○○円！！」
と言われると息子が野菜嫌いであることを忘れてわ～っ！！と押し寄せる。
その瞬間、理性が働かないんである。
理性の働きを止めるにはいくつか方法があるけれど、一つはたくさんの処理を短時間にさせようとすること。
例えばタイムセールスのように短い時間を設定されると
「そんなに玉ネギが必要か？」
「本当に他店と比べてお得なのか？」
「産地はどこなのか？」
「どんな料理に使う予定なのか？」
「美味いのか？」
といったことを時間内に処理しきれない。
すると人は「周りにいる人と同じ行動をする」という理性に負担をかけない対応をするケースが多くなるんだ。
人の心理を理解することは仕事を変え、環境を変え、人生も変えるのだ。
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私はほんの数年前までツルハシ持って穴を掘っていました・・。
