講演会講師で人気の講師・酒井とし夫

☆ビジネス心理学講師・酒井とし夫のメッセージ　432☆
20代の頃、クライアントに怒られた。
そしてこう思った。
「ダメなあ。俺って・・」
そう、その時は確かにダメだったのかもしれない。

小学生の頃、みんなの前で話をしたら笑われた。
そしてこう思った。
「話がヘタなんだ。俺って・・」
そう、その時は確かにヘタだったのかもしれない。

しかし、よ~く考えてみると
ダメだったのはそのクライアントの前で、その時の自分であり、ヘタだったのはその時代の、その瞬間である。

しかし、人はこういったことを一般化しがちである。
一般化というのは特定的な部分的なことを普遍的に一般的だと思いこむことである。

ダメだなあ、ヘタだなあ・・・というのはその時のことである。
たまたまそのクライアントとは相性が合わなかったのかもしれない。たまたまその時はなにか笑われるようなことをしたのかもしれない。
でも、ダメだなあと一般化してしまうと他のクライアントの前でもダメな自分を演じてしまう人がいる。
ヘタだなあを一般化してしまうと人前で話す機会があるたびにヘタな自分に縛られてしまう。

一流打者は10回中8回は凡打する。
凡打の度に
「ダメだなあオレは・・・」
という思いを一般化してしまうと一流にはなれない。

もちろん反省や検証は必要なのだが一度や二度や三度や四度や五度や六度くらいのダメ・ヘタを一般化して自分を同一視する必要はない。


どうせなら
「俺って天才かも！」
と感じた時のことを一般化した方が人生は楽しい。


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