JA幹部組合員の講演依頼でも人気の講師・酒井とし夫

☆ビジネス心理学講師・酒井とし夫のメッセージ　393☆
小学校５年生か６年生の頃。当時、私は町の剣道クラブに通っていました。真面目に練習していたので結構強かった。

その日も何かの大会の代表選手に選ばれていました。
「まあ、準決勝くらいまでは酒井なら楽勝だろう。」
と引率の先生も安心していた。

一回戦開始。私は試合が始まって１０秒で面を取られて、それから後のことはよく覚えていないのですが、あっさりと負けました。
他の選手の試合を見ていた先生に報告すると、先生も驚いた。
「え～！お前負けたのか？ウソだろ」

今でも覚えていますが試合前の挨拶の時点で相手の気合は凄かった。全身からエネルギーが出まくっていて、とてもとても大きく見えた。きっと相手は試合開始前から心身ともに入念に準備していたんだと思う。

試合は試合開始時間が試合の開始じゃないんだ・・・と初めて思った。


私は講演前に動きが多い。開演まで講師控室にいることはない。
担当者と雑談して、開演１時間前には会場をうろうろしてストレッチと発声をする。会場を走り回る。その間に設営スタッフにも声をかける。時にはスタッフを相手にクイズをする。早口言葉の練習や長渕の歌を歌って場を盛り上げる。早めに来た参加者の方とも世間話をする。可能な場合には開演５分前にわざとマイクチェックをする。時には開演前に心理学的クイズをすることもある。

講演は開演時間が講演の開始じゃない。


プロスポーツ選手は試合開始の時点で心身をベストな状態に合わせるでしょ。
試合が始まってから身体を温めて、気持ちを上げていくわけじゃないよね。


もしかしたら、普段の仕事も同じ・・。
交渉、打ち合わせ、セールスの開始時間がその開始じゃない。
そういえばある社長がこんなことを言っていた。

「交渉は交渉時間前から始まっている。」


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数年前まで私はツルハシ持って穴を掘っていました。そこから全国講演講師になるまでの実話公開。
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